自閉症スペクトラムと診断された息子
自閉症スペクトラムの子は色々な苦手(特性)を持っていますが、息子の場合特に強いのが人見知り
かなり改善されましたが、4歳(幼稚園年中)となった今も対人関係が苦手です。
息子の苦手な場面
- 知らない人がたくさんいる狭い空間(教室等)
- 遊んでいる遊具に他のお友達が来ること
- 知らない人から話しかけられること
〈知らない人がたくさんいる狭い空間〉
これは教室や園庭・電車など、狭い空間に限るようです。混んでいる街中やショッピングモール内はたくさんの人が行き交っていますが平気です。おそらく、誰も自分に注目していないので視線を感じることがなく、不安にならないのだと思います。
今は慣れましたが、幼稚園の教室は初めて入ったときは泣いて泣いて嫌がりました。外に出るとケロッと落ち着くのですが、他の子と比べてしまうと落ち込みました。
〈遊んでいる遊具に他のお友達が来ること〉
公園の少し大きな遊具で遊んでいるときに、見知らぬ子が近づくと「ママ!」と慌てて逃げてきていました。息子に向かってきたわけでもないのに怖がりました。今は幼稚園や療育のおかげで、人見知りはかなり改善されたように感じます。特に同年代の子どもに対しては「一緒に遊びたい」という気持ちが芽生えたようで、公園で初対面の子どもとも一緒に遊ぶことも増えました。
〈知らない人から話しかけられること〉
相手が大人でも子どもでも話しかけられるのが嫌で、近づかれると顔を伏せていました。今もまだまだその傾向はあり、見知らぬ人から話しかけられるとパッと答えることができません。例えば「今日は幼稚園で何をしてきたの?」と知ってる方から聞かれたら「お絵描きした」と答えられますが、これが知らない方だと黙ってしまって答えられません。
そのため時折「あららーお話しできないの?」等冗談を交えて笑われることもしばしば。私が代わりに答えたうえで「ちょっと照れちゃって…」とフォローしますが、息子はどんな気持ちなのかな…と思うと何とも言えない気持ちになります。
ソーシャルスキルを育てたい
現在息子は療育を受けておりますが(療育を受ける話)活動の中でSST(ソーシャルスキルトレーニング)という訓練を受けています。
ソーシャルスキルとは、社会のさまざまな集団や活動に参加するための能力や態度、考え方などです。
引用元:「自閉症スペクトラムの子のソーシャルスキルを育てる本」
※私個人で参考にしている書籍です(現在参考に読んでいる本の紹介)
まさに息子に必要なスキルで、社会に出て過ごすために育てたい能力だと思います。
家庭で行っているSST
まだまだSSTについては勉強中ですが、家庭では次のことを実践しています。
はじめは【洗濯物をたたむ】など本格的なものではなく、ちょっとしたことからお願いしてみました。例えば【食べ終わったお菓子の袋をゴミ箱にいれてもらう】【ティッシュを1枚とってもらう】などです。大人からするとお手伝いにも含まれないようなことですが、小さなことでも実行できたらたくさん褒めます。なるべく行動を実況中継しながら声かけをします(ペアレントプログラムを受講した際にそのように習いました)「お菓子の袋をゴミ箱にいれたね。ありがとう!」「ティッシュをママに取ってくれたね。助かったよ!」等。どんなに些細なことでもしっかり褒めることを心がけています。お手伝いを通して、成功体験や人の役に立つ実感を持てるようになればと思います。
長い付き合いでいるとついうっかり忘れてしまったり、お互い気にならなくなることもあるかもしれませんが、夫婦間でもきちんと「ありがとう」「どういたしまして」「ごめんね」を言うようにしています。忘れがちですが「うれしいよ」「それはかなしい」ということも声に出すようにしています。そうすることにより、子どもも挨拶が習慣化されたり、他人(自分以外)の気持ちを想像できるようになればと思います。両親の会話を息子はしっかり聞いているので、優しい言葉を使うようにしています。
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